合気道の紹介
合気道とは一言でいえば護身術。空手や柔道など他の武道は基本的に攻めが主体となっていますが、 合気道は相手の攻撃を如何に捌く(さばく)かというところに主眼が置かれているので、 こちらから無闇に攻撃をして相手を傷つけるようなことはありません。 ですから老若男女どなたにでも楽しんで学んで頂ける武道なのです。
武田流中村派は他の合気道の流派とどこが違うのでしょうか。 それは古流技術のバックボーンと試合の導入でしょう。 古流技はその培われた長い年月でより洗礼されたものとなっており、 形は似たような技でもその術理(技の効く理屈の事)や伝達方法に大きな違いがあります。 また、武田流中村派の合気道は試合をすることで更なる技術の向上を図っています。 試合の種類は「綜合乱捕試合」、「捕技乱捕試合」、「打込乱捕試合」、「組手乱捕試合」の四つに分かれています。
綜合乱捕試合(そうごうらんどりしあい)
各々利き手に「打甲手(うちこて)」と呼ばれるサポーターをはめて手刀により打ち合います。 手刀による打ち、それを捌いての投げ、そして投げてからの寝固め技を駆使して一本勝負(2ポイント先取り)で勝負します。 打、投、極を網羅している綜合武道、それ故に「綜合」乱捕なのです。
手刀で如何に相手の防御を潜り抜けて正確に打てるか、如何に相手の打ちを捌いて投げるか、 そして投げた場合如何に相手を動けないように抑えられるかといったことを相手との駆け引きを交えて勝負するので、 型稽古では身に付かない実践的な技術が数多く得られます。
捕技乱捕試合(とりわざらんどりしあい)
規定により定められている個所に相手が自由に捕り、打ち、突き、蹴りを行い、 それに対して如何に正確な技で返せるかを競うものです。 規定時間ごとに攻守を交代し技を掛け合います。
的確に相手の攻撃を捌けるかは勿論のこと、技の正確性、反応速度、技のキレなどを採点し、勝ち負けを判断します。 危険性がほとんど無い為、子供や女性でも安心して試合が出来るのが特徴です。
打込乱捕試合(うちこみらんどりしあい)
これは綜合乱捕から投げと寝固め技を省いたもので、つまり手刀による攻撃と防御での試合です。 投げなどの難しい技術を覚えなくても打ちの技術の基本を覚えればできるので、 小さいお子様から楽しむことが出来ます。
道場では打ちの基本練習・初心者の方の試合の練習の他、綜合乱捕試合前ののウォーミングアップ等で行われています。
組手乱捕試合(くみてらんどりしあい)
武田流では初期の段階では組手と呼ばれる状態からの技を覚えますが、これはその組手から技を掛け合うものです。 綜合乱捕、捕技乱捕で用いる技法の基本は、初心者も高段位者も全て組手乱捕で覚えていきます。 捕技のように色々な個所を攻撃されるという複雑な手順を踏まず必ず組手から始まりますので、 小さいお子様でもすぐに出来るようになります。
捕技のように色々な個所を攻撃されるという複雑な手順を踏まず必ず組手から始まりますので、 小さいお子様でもすぐに出来るようになります。
- 2009-09-22 (火) 21:43